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【トワイライト】ミッドナイトサン~エドワードの物語(意訳) No.1 [【Twilight】ミッドナイトサン]

いつもの日常、終わりのない繰り返しの日々
僕は泡のように沸いては消えていく人の意識の声の中を通り過ぎる

今日も同じ、ただ少し違うのは人々の声の中に浮かぶ転校生の女の子のことだけか・・・
できるだけ気をつけているけど4人の兄弟達の声は時折僕の耳に届いてしまう
エメットはレスリングでジャスパーに負けたこと、ロザリーは自分の顔が一番綺麗に見える角度はどこなのか、そしてジャスパーは飢えに苦しんでいる

強烈な咽喉の渇き、空腹感に僕らはもう慣れてしまったが、ジャスパーは人の香りがこちらに流れて来るたびにひどく苦しんでいる。アリスが気にして、時々ジャスパーのことを聞いてくるが、それもいつものことだ。
だけどジャスパーの意識を辿るたびに、僕の感覚は鋭さを増し、彼の分までの飢餓感を覚える。

「エドワード カレン」
ふと呼ばれた気がして、無意識に顔をあげて声の方を見ると
その瞬間なぜか瞳が一人の人間の顔に引き寄せられた
ハートシェイプの血の気の薄い顔、ダークブラウンの大きな瞳
今日の話題になっていた転校生のイザベラ スワン、彼女だった
 
僕は目をそらした
名前を呼んだのは彼女じゃない、それはすぐに気付いた
つまらないな・・・

ジェシカの自己中心的な妄想と嫉妬ににうんざりしていると
ふと僕は不思議なことに気付いた、彼女の声が何も聞こえてこない・・
驚いて視線を向け、はっきりとベラの顔を確認して耳を澄ませる

僕を映す大きなダークブラウンの瞳
頬が誘うようにばら色に染まり、恥ずかしげにうつむく

声は一言も聞こえない、けれどその表情は豊かで何を思っているのかは想像できた
感覚を澄ませた為か、カフェテリアの人々の声が次々と意識の中に飛び込んでくる
ベラに向かって放たれるローレンやジェシカの嫉妬に満ちた悪意のある声
男子生徒の自分勝手な妄想と疑心暗鬼
そんな嫌なざわめきを聞いているうちに
なぜか僕は奇妙にも、彼女を守りたい衝動に駆られた

なぜだか理由はわからない
ただ彼女は弱弱しく驚くほどに無防備で
そんな彼女に単に忘れていた保護欲みたいなものがでたのかもしれない

彼女にとってその場所に居ることはあまり心地よいものではなさそうだった
おどおどしてみるからに内気そうな印象で、けれど彼女の意識からは何も聞こえなかった

エメットに合図されてカフェテリアを出る
教室の席につくと、僕の隣にベラが座りそうなのがわかった
僕らの異質さを本能的に人は嫌う
彼女もそうだろうけど、でも僕は彼女の沈黙の謎を知ることができるかもしれない

ベラが僕の方に近づく
通気孔の暖かい風が彼女の香りを僕に吹き寄せる

瞬間、僕の中を衝撃が走り抜けた

※ 長いのでちょっと分割します No.2で終われると思いますが
   原文からするとかな~り竹割りなので、詳しくはステファニー女史公式ページへGO三☆
   そんでもってあちこち間違ってても許してね;; かなり荒っぽいので~;;
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ちゅう

私、twilight大好きなんです!!
エドワード目線のこのmidnight sun・・・
読めて嬉しいですっっ♪
by ちゅう (2011-03-13 18:36) 

鶯あん

ちゅうさま ようこそいらっしゃいました♪
諸事情でUp遅れてしまってもうしわけありませんでした>_<;;

ふふw エドワード目線で見るとちょっとホラーですが
よりロマンティックな装いで
新たなトワイライトを楽しんでいただけるかと思います

が・・・華麗なる原訳からすると
ほんとにもーこの鶯あんの妄想訳はぷっぷくぷーなので
( iдi )うん、ちょっとヤメテーなので
良ければ原文の英語版も覗いてみてくださいね~

そろそろ小冊子でも出してくれても良いんだけどなぁ・・・
オマケ本でも良いから美文ミッドナイトサンもう一度読みたいです;;
by 鶯あん (2011-03-15 19:49) 

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